光太夫(こうだゆう)頑張れ! 水主(かこ)たち頑張れ!
2026年 01月 11日
ひところよく読んでいた吉村昭さんの小説を久しぶりに読みたくなり、
手もとにある既読本のどれかを再読しようかとも思ったのですが、
手もとにない未読本がまだいくつもあるはずなのでネットで物色。
この人の本がつまらないはずはないので、新潮文庫『大黒屋光太夫』上下巻を注文。
大黒屋光太夫については、江戸時代にロシアに行って帰ってきた人だったような、
という程度のことしか知りませんでしたが、だからこそ、
読んでみようという気になりました。
読み始めると、知らない言葉がいろいろ出てきます。
でも、読みにくいというわけではありません。
若い頃と違ってすぐに読みや意味を忘れてしまうので、
気になる語は扉にその語と初出頁、辞書などで調べた大凡の意味を書き付けながら
読み進めていきます。
《例》
水主(かこ)12 船乗り
沖船頭(おきせんどう)12 船長
船親父(ふなおやじ)12 船乗りのかしら、沖船頭に次ぐナンバー2
艀(はしけ)15 大型船と陸との間を往復して貨物や乗客を運ぶ小舟
ハシリガネ 25 船乗り相手の遊女
淦(あか)32 浸水してきた海水
淦道(あかみち)56 浸水が起こっている箇所
光太夫以下17人が乗った船「神昌丸(しんしょうまる)」は、
紀州藩が江戸藩邸に送る米五百石、伊勢商人から預かった木綿ほかを載せ、伊勢から江戸に向う。
港を出たときの好天は間もなく雨に変わる、そして暴風雨。
「神昌丸」は舵を失い、米以外の荷を捨て、帆柱を切り落し、七か月あまりの漂流の末、
遥か北のアリューシャン列島の中の島、アミシャツカ(アムチトカ)島に辿り着く。
https://www.google.com/maps/
そこまで読んだところですが、とにかく凄い話で読み応え十分。
読みながら、「光太夫頑張れ! 水主たち頑張れ!」と叫びたくなって困ります。
吉村昭は私も好きでたくさん読みましたが「大黒屋高太夫』は読んでいません。同じような作品で司馬遼太郎の『菜の花の沖』がありますが、どう違うのか、『大黒屋高太夫』を読んでみようと思いました。衰退国家に生きていても、過去の偉業を小説で知ることが、今の私の生きる糧になっています。
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minorufujiさん、コメントをありがとうございます。
『菜の花の沖』は未読ですが、それは実在の人物高田屋嘉兵衛を主人公とする小説のようです。
光太夫は1783年に船が難破してロシア領の島に流れ着いたのに対して、
嘉兵衛は1812年に国後島沖でロシアの軍艦に拿捕されたとのこと。
この辺ことについて自分がひどく無知であることを思い知らされているところです。
『菜の花の沖』は未読ですが、それは実在の人物高田屋嘉兵衛を主人公とする小説のようです。
光太夫は1783年に船が難破してロシア領の島に流れ着いたのに対して、
嘉兵衛は1812年に国後島沖でロシアの軍艦に拿捕されたとのこと。
この辺ことについて自分がひどく無知であることを思い知らされているところです。
by chronoir2023
| 2026-01-11 20:04
| 読書
|
Comments(2)




