あらためて「日本国憲法戦略的肯定論」
2025年 11月 27日
以前ここに「日本国憲法戦略的肯定論」を書いたことがあります。
現首相の「台湾有事」に関する国会での発言についてあれこれ考えていたら、
憲法あるいは改憲のことが気になってきました。
仕事に追われているとそれに紛れてすぐに忘れてしまうのですが、
このところずっと手もとに仕事がないので、なかなか忘れられません。
で、自分の頭を整理するために、「日本国憲法戦略的肯定論」をあらためて書いてみます。
憲法は国の最高法規。
本来政府はそれに反することが許されていない。
あまりにも当たり前のそのことが等閑視されているように思います。
司法は「統治行為論」などという素人を煙に巻く理屈で違憲判断から逃げている…。
三権分立は事実上死んでいる……。
現行の憲法を好む人と好まない人がいます。
私も好きではない。嫌いです。
まずもって「前文」の文章が気持ち悪い。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」
「人間相互の関係を支配する崇高な理想」などという文言を読むと、
微妙な不快感に襲われます。
しかし、政府はその憲法に反してはならない。
「前文」の言うことに反してはならないし、
「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と述べるとともに、
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」としている第九条にも
反してはならない。
憲法とはそういうものであり、
そういう扱いがされないなら憲法ではないことになります。
どんな理屈をつけようと、日本語を話すごく普通の日本人にとって、
第九条が戦争を禁止し、戦力を持つことを禁止しているのは明らか。
自衛隊の存在が憲法違反であるのは明白です。
それでも私は自衛隊の存在に反対しない。
それどころか、必要であり、大事にされるべきものと思っています。
国力の限り戦力を広範囲に用いて惨めな敗戦に至った我が国が、
米英蘭はともかく周辺諸国に被害を与えた我が国が、
当時そのような条文を設けざるをえなかった事情は分かりつつも、
他国から自国を守るための戦力=軍隊を自ら禁止するのはおかしいと思うから。
なので、憲法九条は手を入れらるべきと思っています。
で、現状では憲法違反の自衛隊、
その戦力を用いるのは、自国領土が攻撃された場合に限るべきだと考えます。
そもそも2014年の<集団的自衛権の行使を容認する閣議決定>、
翌15年成立の<平和安全法制>はおかしい。
自衛隊の存在が違憲だとすれば、それは違憲の自乗です。
そして、今回の現首相の「台湾有事が自衛隊が集団的自衛権を行使する
<存立危機事態>になり得る」という旨の発言。
理不尽にもほどがある。わが日本は自国の憲法を踏みつける無法国家となってしまう。
改憲が行なわれていない現状では、自分は改憲論者だからという言い訳は通用しないし、
国際法上問題ないということも言い訳として通用しません。
選挙の際の投票以外政治活動をしたことのない私。
若い頃は、自国の政府が我が国の「繁栄を維持し、国民の生命と財産を守る」
(外務省HPが言う政府の最重要責務)ために存在し活動していることを
別段疑っていませんでした。
なので、改憲すべきだと思っていました。
しかし、今は改憲に反対です。
自衛隊には違憲のまま存在していただき、憲法はそのままにしておきたい。
理由は二つです。
一つ目は、
自衛隊の存在を合憲にするために第九条を最低限変えるだけならいいですが、
それ以外のところにまで手を伸ばし、改悪することが危惧されるから。
そもそも憲法は政府を縛るために存在しており、今後もそうであるべきなのに、
憲法とは政府ではなく国民全体を縛るものであるかのように思わせ、
そのようなものにしてしまうことさえあり得るように思われてなりません。
二つ目は、現行憲法が存続することで、いずれ今よりはまともな政権が誕生した際に、
上記の違憲の自乗が問題になり、自乗なしの違憲に戻ることを期待しうるように思うから。
そんな政権が誕生しないとしても、違憲の三乗四乗を防ぐための壁にはなりうると思うからです。
ちなみに、将来、現状より遥かにまともな政権・まともな国会が成立することがあるなら、
そのときこそ改憲を望みます。
現行憲法に不満あり。しかし現行憲法の存続を望む。
「日本国憲法戦略的肯定論」という所以です。
「閣議決定」で集団的自衛権の解釈も、ときの政権が思うままに変更してきました。
よりマシな政権の誕生は、公明党(ブレーキ)と維新(アクセル)の交代でますます遠のいたような・・・。
よりマシな政権の誕生は、公明党(ブレーキ)と維新(アクセル)の交代でますます遠のいたような・・・。
2
としさん、コメントをありがとうございます。
与党であり続けるために「平和の党」の看板を名ばかりにしてきた公明党、
けっして好きな党ではありませんが、自民党内の好戦派を抑える役を果たしていたはず。
連立から離れたことでそのことが強く感じられるようになりました。
自民と維新の連立、それが現実になり、今こうなっている……。
悪夢なら目覚めれば終りですが、この奇怪な現実はいつまで続くのか。気が滅入ります。
与党であり続けるために「平和の党」の看板を名ばかりにしてきた公明党、
けっして好きな党ではありませんが、自民党内の好戦派を抑える役を果たしていたはず。
連立から離れたことでそのことが強く感じられるようになりました。
自民と維新の連立、それが現実になり、今こうなっている……。
悪夢なら目覚めれば終りですが、この奇怪な現実はいつまで続くのか。気が滅入ります。
by chronoir2023
| 2025-11-27 21:10
| 政治
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