自己呑込みの孟軻先生のひと言


先週の土曜日にほぼひと月ぶりに仕事がきて、
このところそれに勤しんでいるのですが、
今日仕事をしていて、何の脈絡もなく、
何十年も前に半端に読んだ『孟子』の一節が頭に浮かびました。
とはいえ、正確な文言が分からず、隔靴掻痒、気持ちが悪い。

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早朝から始めて夕方前までで今日の分を終わらせた後、
岩波文庫の『孟子』(小林勝人訳注、1972年)の頁をぱらぱら捲ります。

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あまり多くはない線を引いた箇所を次々に見ていくと、
下巻の52頁にそれはありました。

 孟子曰く、人の患(うれい)は、好んで人の師となるにあり。
 
そう、これだ、これ!
私としては、『孟子』中一番の――あるいは唯一の――名言に思われます。
正確に覚えていないくせによく言うよ、ではありますが……。

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今の仕事が終わったら数十年ぶりに『孟子』通読して、
本当にそうなのか否か確かめてみるか。
実行に至るか甚だ怪しいですが、そう思いました。

それはともかく、この言葉、
何よりも、自己呑込みであるところが面白いのです。
なにしろ孟軻先生、そうやって人に教えを垂れている、
つまりは「師」になっちゃってるんですからね。
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で、この言葉を眺めていると、思考が螺旋化してきて、
何とも奇妙な気持ちになります。

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苦痛と快感が一緒に私を襲います。
言葉が持つ力、それを思い出させられます。


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by chronoir2023 | 2025-07-17 21:52 | 読書 | Comments(0)

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