数日前、植物に関する知識がまたほんの少しだけ増えました。


数日前、自宅の東側の山の上にある業務用スーパーに行きました。
いつもは二十分弱歩いて行くのですが、
その日は常用スーパーにまず行ってからその足で向かいました。
で、初めていつもとは反対側から登りました。

その山のかなり広範囲の部分が企業団地のようになっていて、
公的機関や私企業の大きめの建物がいくつも建っています。
業務用スーパーはその中にあります。
そこに行き着くまで街路樹が植えられているし、なんせもともとが山の中ですから
緑が多くて結構快適です。

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心配したほど遠くはなく、目当てのものを買って店を出ると、
歩道の片隅に見たことがない花が咲いているのが目に入りました。

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見れば見るほど奇妙な形をしています。

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いまだにガラケー使用者の私とは違ってスマホを持っている妻が
その場でグーグルレンズで調べると、エニシダという答えが出たのですが、
花の形は似ていなくもないものの、花の付き方や全体の形状が違う。
で、帰宅後に二つの図鑑で調べてミヤコグサらしいということがわかりました。

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一冊目の『フィールド図鑑 人里の植物』(奥田重俊、武田良平、東海大学出版会、1985年)には
名前の由来について「昔京都に多かったことからつけられた」とありますが、
二冊目の『山野草ポケット図鑑』(菱山忠三郎、主婦の友社、1990年)には
「昔、都(京都)に多かったからではないかというかがっきりしない」と
書かれており、さらにネットであれこれ見ると、
「漢名の百脈根(ひゃくみゃくこん)」が訛ったという説を紹介してるサイトが複数ありました。
要するに定説はないということのようです。

少し歩くと今度は某社の敷地を囲む塀の歩道側に場違いに見える花が――

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勝手に生えてきたにしてはあまりに華やか。
先だって道ば見た特定外来生物オオキンケイギクが霞んで見えるほどです。

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グーグルレンズが出した答えはガザニア。
たぶんそれだろうと思われます。
妻は「これは植えたんじゃないかな」と言いますが、
当然ながら事情は不明です。

先に進み、反対側のいつも通る方の坂を下りきる少し前、
見慣れない花がまた目に入りました。

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先月の10日にマムシグサを見た辺りから生えている木に咲いています。
なお、その時見たマムシグサはもう見当たりません。

再びグーグルレンズに頼ると、白いこの花はヒメウツギとのこと。
微妙にきれいです。

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今月の上旬に別のところで見たショウキウツギも「ウツギ」ですが、
そちらはスイカズラ科ショウキウツギ属でこちらはアジサイ科ウツギ属、
系統が違うとのこと。
なかなか難しい……。

その日の新たな植物との出会いはそれで終わりませんでした。
帰宅後、家の中でくつろいでいると、裏庭の草取りをしていた妻が戻ってきて
「裏庭にマムシグサみたいなのがあるよ!」と言うので見に行くと――

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写真では少々見つけにくいですが、4本出ていました。
確かに前に見たこのマムシグサに似ています。

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マムシグサの名前は、茎の模様がマムシのそれに似ているからだそうですが、
私には先端部分が蛇が鎌首をあげている姿を思わせました。
マムシグサに似ているこれは、茎に模様はないものの、先のかなり長い部分が
やはり蛇の姿を思わせます。長い舌を出してまでいるかのよう。

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家に戻って上記の二つの図鑑で調べると、カラスビシャクとのこと。
見たことも聞いたこともない名。
「畑の雑草としてふつうに見られる多年草」だと『山野草ポケット図鑑』は言うのですが、
畑仕事の際に目にしたことはまだありません。気がつかないだけ……?
それはともかく、これは一体全体花なの何なの?

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何がどうなってんだこれ?
疑問がやまず、ネットで検索すると、
黒く見える下の隠れたところに雄花と雌花があるのだという。
開いて真相を確かめたいものの躊躇していたら、
「雑草なんだからあとでどうせ抜くよ」と妻。
ならば、ということで心置きなく切開を敢行しました。

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黒っぽい部分の下の白いのが雄花群で
その下の少し緑がかっているのが雌花群だそう。
拡大した上で画像編集ソフトで少しだけ明度を下げたら、
こりゃ確かに「群」だと納得、

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なお、このカラスビシャク、<コトバンク>内の<精選版 日本国語大辞典>に
「緑色の仏焔苞に包まれ上部に細長い付属体をもった肉穂花序をつける」とあります。
植物名もさることながら、「仏焔苞」及び「肉穂花序」という語も初めて知りました。


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by chronoir2023 | 2025-05-30 21:05 | | Comments(0)

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