ラフカディオ・ハーン その12


今日はハーン(小泉八雲)についての12回目です。
前回と同じく、『八雲の妻』(長谷川洋二、今井書店、2014年)で知って
感銘を受けたことを書きます。

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その本を読んでいると、ハーンという人に敬愛の情というよりも
親愛の情を抱いてしまいます。
何だか妙に愛らしい人物なのです。

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そして、ハーンの周りに好人物が次々に登場します。
ハーンは好き嫌いが激しかったようですから、
好人物ばかりが残っただけという見方もあるかも知れませんが、
私には「類は友を呼ぶ」という言い方をしてみたくなるのです。

前回は日本人である西田千太郎を取り上げたのですが、
今回取り上げるのは、アメリカ人のミッチェル・マクドナルドです。

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ハーンは、来日した際に、
親しい女性記者エリザベス・ビスランドの紹介で
横浜のグランド・ホテルに住むマクドナルドと知り合いました。

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280頁にアメリカ海軍の主計中佐とあり、
日本に主計官として駐在していました。

ハーンが望まぬ形で東大を解雇されて鬱状態だった時期、
マクドナルドは日曜日ごとに横浜から西大久保のハーン宅を訪れ、
二人は和気藹々に語り合い、二人がいる部屋から聞える、
鬱状態だったはずのハーンの笑い声が家族をも笑顔にしたとのこと。

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ハーンの死後、遺族のために著作権関係などの処理を献身的に行います。
ハーンの家族に対して助力を惜しみませんでした。

このマクドナルド、退役後の大正9年(1920年)にグランド・ホテルの社長になりますが、
気の毒なことに、大正12年(1923年)の関東大震災で亡くなってしまいます。

 マクドナルドは、一旦ホテルの外に退避しながら、一女性が
 内に取り残されていると聞くや、身を挺してホテルに入り、
 瓦礫の下で絶命して、六十九歳の生涯を閉じたのであった。
 (298頁)

19年前に54歳で亡くなったハーンが生きていたら、
大泣きしただろうと思います。
もともとこういう話に弱い私は、読んでいるだけで、
涙が出そうになりました。

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現在川﨑市立図書館から借りている『八雲の妻』は明日返却します。
返却期限が迫っている上に、松江への引っ越しが迫っていますので。

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松江に引っ越して落ち着いたら、
今度は八雲自身の著作を読み始めようと思っています。
ある程度読んだところで感想などをここに書くかもしれません。


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by chronoir2023 | 2025-02-02 19:50 | 読書 | Comments(0)

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