命の糸
2024年 03月 05日
人類の祖先は単細胞生物という話を初めて見聞きしたのはいつだったろうか。
その話に何の衝撃も受けなかった。
それはたんなる情報あるいは説に過ぎず、実感をもたらさなかったから。
私には妻はいますが、子どもはいません。
姉もいますが、結婚しているものの子どもはいないので、
私の両親の直系は、私と姉で絶えます。
そのことを気にしたことはなかったのですが、
少し前に不図人類の祖先は単細胞生物という話が
多少ながら初めて実感らしきものを伴って思い出されました。
私が今ここに存在しているのは、
地球あるいはそれ以外のどこかで最初の命が生じ、
その命が次々と受け継がれてきた結果としてだ、
ということが妙に生々しく感じられたのです。
さっき部屋に小さな虫がいたのですが、
ティッシュペーパーでつかんで捨てました……。
その虫がさっきまで生存していたのは、
最初の命があったればこそであり、
最初の命からの糸を引き継いでいました。
その意味では私と同じです。
虫も私も糸の先端の一つとして存在しているということでは同じでした。
だから今後は迷惑を感じても虫を殺すのは止めよう、とは思いません。
大事にしている自分の命をさらに大事にしようとも思いません。
今から何とかして自分の子どもを作ろうとも思いません。
ただ、何十億年も続いてきた命の糸の一本が私で途切れてしまうことに、
しかも、半ば意図的にと言えなくもない仕方で私が終わらせてしまうことに
後ろめたさと恐怖を感じます。
六十代半ばのこの歳になって、
それまで眠っていた私の中の本能の一つが目覚めたのか……。
自分の考えや実感が変わっていくのを不思議な気持で眺めています。
私にも弟にも実子ができず、家系の糸は切れました。
私は中国からベビーを養女にしましたが…
弟はどうするのかな? 甥っ子の誰かを引継のための養子にするのか…
私は中国からベビーを養女にしましたが…
弟はどうするのかな? 甥っ子の誰かを引継のための養子にするのか…
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BBpinevalleyさん、コメントをありがとうございます。
亡き父が生前に養子をもらえばと一度だけ言ったことがあり、
そうしてほしい気持があったのだろうかと思うこともあるのですが、
もう確かめようがなく、私たちはこのままで終りを迎えるつもりです。
亡き父の弟には息子も孫もいるので、祖父からの糸は保たれており、
それがせめてもの救いになっています。
亡き父が生前に養子をもらえばと一度だけ言ったことがあり、
そうしてほしい気持があったのだろうかと思うこともあるのですが、
もう確かめようがなく、私たちはこのままで終りを迎えるつもりです。
亡き父の弟には息子も孫もいるので、祖父からの糸は保たれており、
それがせめてもの救いになっています。
by chronoir2023
| 2024-03-05 15:12
| 生き物
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