篠田さん、どうしちゃったのかなぁ……。


篠田節子さんの最新作の『ドゥルガーの島』を、
先月の上旬に読み終わりました。

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昨年の8月に発刊されていたのですが、発刊に気づいたのが11月。
図書館には大量の予約が入っていていました。
とても待ちきれないし、篠田さんの本なら買っても損はない、
借りて面白かったらどうせ買うのだから、
と考えて購入し、読みました。

ところが、意外かつ残念なことに、あまり楽しめませんでした。

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これまでに読んだ篠田さんの長編小説の中では、
悪い意味で群を抜いていました。

小説を読む大きな楽しみは、次はどうなるのだろうと
ワクワクあるいはハラハラしながら読むこと。
篠田さんの他の小説はたいていそういう楽しみをもたらします。
しかし、『ドゥルガーの島』にはそれがありませんでした。
篠田さんならではの毒も妙味も感じませんでした。

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篠田さんの小説だから、そのうち面白くなるに違いない
と思いつつ何とか読み進めましたが、
最後まで期待は叶えられませんでした。

その前の『セカンドチャンス』も、そのまた前の『失われた岬』も、
あんなに私は楽しませてくれたのに。
篠田さん、どうしちゃったのかなぁ……。

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現代の日本の小説をあまり読まない私にとって、
篠田節子さんは特別な存在です。

私には小説を書く能力がありませんが、
あるなら、篠田さんの『カノン』や『弥勒』や『仮想儀礼』のような小説が書きたい。
そう思わせられます。

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CDで内田光子さんのモーツァルトの協奏曲第22番などを聴いていると、
自分がピアニストならこんなふうに弾きたいと、思わせられます。
自分の理想の演奏など頭になかったくせに、
内田さんの演奏を聴くと、そのように思わせられてしまうのです。

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篠田さんの小説にも同じような力を感じます。

しかし、『ドゥルガーの島』には感じなかった。

篠田さんの復活を祈念します。
面白い小説を書く苦労は大変なものでしょう。
読者は簡単に期待しますが、期待される方の重圧は計り知れません。
でも、それでも、特別な才能を持った人への期待を捨てることはできません。

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Commented by Toruberlin at 2024-02-22 21:41
こんばんは。
人には好みを超えて、聞こえ方見え方感じ方を経て考え方が違う、近頃は多様性として片付けられてますが、そんな全員違うという当たり前のことに念が押されてます。感じ方はわかりませんが、創造する側は同じで行くか気を衒うか❓いや、狙って極端には成功を経験した人には少ないかもしれない。
最高を求めた、その一例が合わなかった、もしかしたら、理解出来なかった、のかもしれませんね。
何か違う、は頻繁に感じます
だからこそ、面白い❗️に感動出来るんだと思います、改めて考えると。
だからって毎日美味いものを食べない方が感動するか、ではない。
複雑ですねー、だから面白い、と思ってます。
とりとめなくなりました、長いだけで😅
Commented by chronoir2023 at 2024-02-23 09:24
Toruberlinさん、コメントをありがとうございます。

作る側とそれを楽しむ側。感覚の違い、経験知や理解力の差。
いただいたコメントをきっかけにいろいろ考えていくと、
答えが出ないまま、頭の中で際限のない遣り取りが続いてしまいます。
そして、そうではあっても、各自がなす評価は各自の実感に基づくものであるかぎり、
それそれ無意味なものではない。
いや、しかし、どの評価も、感覚の違いや経験値、理解力の差に縛られている。
あ~、やっぱり、だめ。際限のない遣り取りが終わりません……。
Commented by Toruberlin at 2024-02-23 22:03
こんばんは、まさにそうなんですよね。

昔、地下鉄漫才ってありました😁
考えてると眠れなくなっちゃう❗️
好き嫌いで良いんだと思います、
その時に感じたんですから。

写真や絵画、本などほとんどの芸術と言われるは静、時間軸に大きくは左右されません。
音楽は動の芸術、一瞬先に前は再現できない。
だからライヴしか考えられないんですが(録音や録画はカタログ、または記録と思ってます)
やはり、その一瞬の連なりで最高を求めてます。
突き詰めると、答えがあるわけじゃないから
眠れなくなってしまいます😅から
突き詰めません。
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by chronoir2023 | 2024-02-21 20:27 | 読書 | Comments(3)

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