納豆売りと藁づと


一昨日の朝から仕込んでいる稲わら納豆、
今日はまだまだという感じなので、
明日まで待ってみることにしました。

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マニュアルでは、二、三日とあるので、
通常の範囲内と思われます。

このところ、電車に乗ると、吉村昭さんの『東京の下町』を読んでいます。

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10年余り前に在宅で仕事をするようになってから、
電車に乗ることが格段に少なくなり、
一、二週間乗らないことも結構あります。
なので、なかなか進みません。

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吉村さんのエッセイを読むのは初めてかも知れません。
淡泊なのに味わい深い、という感じです。

一昨日、横浜中央図書館に行ったときに読んだのは、
十八あるエッセイのうちの「其ノ五 物売り」。
その中に納豆売りの話が数行だけ出てきます。

早朝、まず最初に来るのが、牛乳配達。
それと前後して新聞配達。

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それから、豆腐屋。
そして、同じ頃に来るのが納豆屋だったとのこと。

  その頃には納豆屋もくる。坊主頭の苦学生と
 言われていた若い男で、藁づとを割って赤塗り
 の箸で納豆を出し、客の渡した小鉢などに入れ
 てヘラでカラシを添え、青のりをふりかける。
 無口で淋しそうな眼をした青年だった。
 (吉村昭『東京の下町』文春文庫、2017年、77頁)

私は東京の下町育ちではありませんが、
子どもの頃、牛乳配達、新聞配達は早朝に来ていました。
わが家はどちらもとっていませんが、今でもそうでしょう。
豆腐屋は朝ではなく、夕方かそれより少し前に来ていたように思います。
ペ~プ~と吹いていたラッパの音が懐かしい。

しかし、生まれてこの方、納豆売りは見たことがありません。

そういえば、アニメ『ひみつのアッコちゃん』のエンディングで
「用もないのに納豆売りが~」と歌っていました。
本当にもう、昔々の話。何も考えずに聞いていました。


「藁づと」という言葉も私は見たことがありませんでした。
明鏡国語辞典によれば、
「わらを束ねて、中に物を包み入れるようにしたもの」とのこと。
まさに、今わが家で納豆を作らんとしているものそのもののことではありませんか。
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それにしても、塗り箸で納豆を出すのは、かなり難しそうです。
箸でつかんでお客さんの器に適量入れるのでしょうが、
適量になるまで何回つかめばいいのか。
プロの技をぜひ見てみたい。

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by chronoir2023 | 2024-01-28 20:40 | 読書 | Comments(0)

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