セミの幼虫が歩くのを二度見た日のこと
2023年 07月 18日
二,三日前の朝、ミンミンゼミの声で目が覚めました。
今年初めて聞くミーンミーンミーンです。
翌日以降は、まだ耳にしません。
セミで思い出すことがあります。
十数年前の夏の夕方、
千駄ヶ谷の裏道、ナンキンハゼの街路樹が植えてある歩道を
取引先の事務所に向かって歩いていたら、
セミの幼虫が道路を横切っているのに出くわしました。
生まれてからそれまで、セミの抜殻は幾度となく見ていましたし、
セミの羽化したてや、まさに羽化しつつある様子を見たこともありました。
しかし、動いている幼虫を肉眼で見たのは初めてでした。
しかも、二車線道路(片側一車線ずつの道路)を横切っているのです。
頻繁ではありませんが、バスを含めクルマが通る道ですから、
轢かれないでほしいと、渡りきるまで眺めていました。
速い動きではありませんが、のろのろという感じでもありません。
へんな言い方になりますが、ごく普通に、あたりまえに歩いています。
それがなんだか、とても不思議に思われました。
その後どうするのか見たかったのですが、
約束の時間があり、諦めました。
驚いたのは、そのあとです。
その日の夜、自宅の最寄り駅で妻と待ち合わせして買い物をしたあと、
ごく普通の住宅地の中にある自宅に向かって、
あまり大きくない公共施設のわきを歩いていたら、
弱い街灯に照らされて、セミの幼虫が狭い道路を横切っているのに出くわしました。
なんだか、夢を見ているような、異界に迷い込んだような、不思議な気持になりました。
立木と茂みのある辺りに消えたので、
そこらで翌朝羽化したのでしょう。
生まれて初めての経験をしたばかりのその日に、
同じ経験をまたしたことになります。
たまたまセミの幼虫が土から大勢出てくる日だったということなのかも知れませんが、
直に経験した者にとって、「不思議」という印象が強く残る出来事でした。
そのあとからこれまでの十数年間、
セミの幼虫が歩いているのに出くわしたことはありません。
妻も今のところ一生に一回だけだとのこと。
今後はどうなのか。
いずれにせよ、不思議な経験でした。
by chronoir2023
| 2023-07-18 17:39
| 生き物
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