ダン・ブラウンと「七五三」

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私は寝付きが悪い方で、床に入ってから2,3時間眠れないことがざらです。
以前はよく本を読んでいましたが、
歳のせいか仕事で疲れた目で本を読むのは辛くなってきて、
最近は朗読や講演の類を聴くことが多くなりました。

最近聴くものになかに、
図書館で借りたCD「聴く歴史」シリーズがあります。
結構楽しめます。

先だって、歴史学者上田正昭さんによる「日本古代国家の成り立ち」を聴いていたら、
日本の古代国家の成立時期に関しては、3世紀説、5世紀説、7世紀説の三説があり、
これを「七五三論争」と呼んでいるという話がありました。
はじめて知りました。
それで久しぶりに、ダン・ブラウンのことを思い出しました。

もう20年近く前のことです。
『ダヴィンチ・コート』『天使と悪魔』の訳本を続けさまに読んだ後、
その二つがあまりに面白かったので、同じ作者の別の小説も読みたくなったのですが、
訳本になっているのは当時はまだその2作だけでした。
それで デビュー作の『Digital Fortress』、
続いて『Deception Point』を原書のソフトカバーで読みました。

『Deception Point』は、訳本で読んだ2作ほどではありませんが、
面白く読みました。
『Digital Fortress』は、あまり面白くありませんでした。
何とか最後まで読みはしましたが、途中で何度も投げ出したくなりました。
話を引っ張りすぎで、付き合っていられないという気になるのです。
『Deception Point』にもその傾向はありましたが、
そこまでではありませんでした。

で、「七五三」の話です。
『Digital Fortress』のアンチヒーローは日本人です。
天才プログラマーで、その名は「Ensei Tankado」。
え、えっ?!
おまけにこの人はその身体的特徴から、
東京で「Fugusha Kisai」として知られるようになったと。
え、え、え、え――っ?!

さらに読んでいくと、
幸運をもたらす神様が7人いて、それを「shichigosan」というのだそう。

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この小説で一番面白かったのは、結局ここでした。
ダン・ブラウンさん、スカした顔して、結構お茶目なのでした。

異文化についての知ったかぶりは禁物、
無名人である私自身も警戒せねば、と思う一方で、
恥をかく覚悟さえあれば、あるいは、異文化に対する誹謗中傷でなければ、
あまり気にすることはない、とも思うのです。
誤解を明るく笑い合うのは楽しい上に、
誤解の発覚によって理解に近づくということもあるので。


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by chronoir2023 | 2023-06-05 04:24 | 読書 | Comments(0)

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