序奏が素晴らしすぎると……。

序奏が素晴らしすぎると……。_f0405897_09314902.jpg



序奏のある曲は結構あります。


ベートーヴェンなら、九つ交響曲のうち半分ほどに序奏があります。

モーツァルトなら、最後の交響曲六つのうち半分に序奏があります。

正直言って、それぞれ主部にくらべると、あまり魅力的ではありません。

でも、不満には感じません。

主部がいいし、序奏はそれを引き立てています。

序奏が期待を持たせ、主部はその期待を裏切りません。


他方、序奏が、あるいは、序奏だけがやたらに魅力的という曲もあります。

シューベルトの「ザ・グレート」と呼ばれているハ長調交響曲。

出だしは、雄大な素晴らしい音楽です。

ところが、主部に入ると、かなり安っぽい。


正直のところ、シューベルトの交響曲の中でこの曲だけは、

出だし以外、魅力を感じません。

これに比べれば、第1番や第2番のほうがずっと楽しめます。

実に残念な曲です。


もう一つは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。

出だしを聴くと、主部はどんなに素晴らしいのだろうと期待させるのですが、

出だしほどではありません。


ヴァイオリン協奏曲の方は、素晴らしい序奏を主部が裏切らないので、

よけいに残念に思われます。


十分に好人物なのに第一印象がよすぎて損をしている人のようです。


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by chronoir2023 | 2023-05-23 09:37 | クラシック音楽 | Comments(0)

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